1966-03-11 第51回国会 衆議院 法務委員会 第14号
○細迫委員 私は、いま申しましたとおり、性別によって、経済上、社会的関係において差別されないという憲法の規定に違反するものだと思うのでありまして、強力な行政指導がすみやかに効果を奏するようにお願いせざるを得ないのであります。 労働協約において、相手方は中国電力労働組合だと思うのでありますが、さようでございますかということが一点と、協約においてどの条項を適用してそういう処置を会社側はとっておるのでありましょうか
○細迫委員 私は、いま申しましたとおり、性別によって、経済上、社会的関係において差別されないという憲法の規定に違反するものだと思うのでありまして、強力な行政指導がすみやかに効果を奏するようにお願いせざるを得ないのであります。 労働協約において、相手方は中国電力労働組合だと思うのでありますが、さようでございますかということが一点と、協約においてどの条項を適用してそういう処置を会社側はとっておるのでありましょうか
○細迫委員 私もその女子二十五歳定年ということは、憲法の第十四条、性別によって、経済的、社会的関係において差別されないと明記してある条項に違反する疑いが濃厚であると考えております。労働省においてはどう取り扱っておられるかと疑問に思ったわけでありますが、では、行政指導はすでに開始せられておるが、しかしその結果は、労働省の本省の言うとおりにはなっていないということでございますね。
○細迫委員 労働省の婦人少年局長さん見えておりますか。――これは週刊雑誌も取り上げてかつて論じたことがありますが、中国電力におきまして、婦人労働者に対して二十五年定年ということを言い渡して雇っておるようでありますが、この事情を御承知でありまするならば、一応経過を御報告願いたいと思います。
○細迫委員 それですから、必ずしも執行停止という処置によらない方法でもということをもう一応御相談願いたいと思うのでありますが、相談してみようかという心持ちがあるかどうかを承りたい。
○細迫委員 刑事局長にお尋ねいたしますが、まずさっき坂本委員からいろいろ著名な責任ある人々が一目母親に会わせるために村上を執行停止にしてもらいたいという運動に参加していることをお伝えいたしましたが、なお北海道の村上の出身地の比布町の町長、旭川の市長なども身元引き受けをする、断じて逃亡なんかさせないという保証をしようと申し出ておられます。これらのこともあわせ御報告くださって、ぜひ御再考を願いたいと思うのです
○細迫委員 関連。子供の成績表をひとつ取り寄せられる必要がある。この問題は、成績の悪い子供にはテストを受けさせなかったという疑いが濃厚な事件ですから、成績がどうだったかという成績表をひとつお取り寄せの必要があると思います。これを要求します。
○細迫委員 政治献金をしたという弁解があるのですが、政治献金をしたと言って、ああさよかでは、ふところへ入れているかもわかりません。政治献金の行く先についても捜査なさったのですか。
○細迫委員 告発容疑は横領ですね。被告は横領はしていませんという弁解をしたに違いない。だから当然捜査は、被告が弁解している先へお金がいっているかどうかということに手を伸ばしたに違いない。一体その多岐にわたっているお金の行く先から、はたして受け取っているかどうかという領収書を徴収した形跡がありますか。
○細迫委員 終わります。
○細迫委員 矯正局長にお聞き取りを願いたいと思います。 私は、去る十一月十八日に網走の刑務所へ参りまして、いろいろな点を調査して帰ったのであります。調査の方法はもっぱら所長との会談をいたしたのでありますが、所長の受刑者処遇の改善に関する意欲は認めるべきものがあったと思います。たとえば暖房の効果を上げるために監房の天井を下げようとする計画を持っておること、毛布の支給を二枚から三枚に増加したこと、あるいは
○細迫委員 終わります。
○細迫委員 先ごろ熊本県におきまして、たしか西川と申したと思いますが、暴力団のボスが刑期をなお三年余残して仮釈放の決定が行なわれた。これに対して熊本県警察本部が抗議をして、取り消しの要求をしたというケースがあります。一体更生保護委員会などの考える標準、基準というものについて、おおよそそうしたものがあるだろうと思うのです。あるいは刑務所長が申請するについても、三分の一経過したらどれもこれもというわけではなくて
○細迫委員 保護局総務課長さんに御答弁願いたいのですが、問題は仮釈放の問題であります。まず仮釈放の大体の機構、どこが申請の窓口であるか、決定権はどこにあるか、法務大臣はどういう干渉を行ない得るか等を一応御説明を願いたいと思います。
○細迫委員 第一班及び第二班視察の調査報告をいたします。 去る八月四日より行なわれました派遣委員の第一班及び第二班の調査につきまして、坂本泰良君にかわり私よりその概要を御報告いたします。なお、詳細な報告書を別途提出いたしますので、会議録にとどめさせていただきます。 第一班及び第二班は、当委員会の決定に基づき、大阪、神戸、名古屋の各都市において、(一)青少年犯罪、暴力事犯の実態調査、(二)裁判所、
○細迫委員 ことに船舶がわが国の港に寄港した場合の船員の上陸につきましては、これは諸外国にほとんど国際法令と言っていいような慣習ができておると思います。その慣習は尊重したいというお気持ちはありますか。あるいはよそはよそだ、日本は日本独自だということで考えておられますか。
○細迫委員 処理せられるにあたって、いわゆる自由諸国、イギリスであるとか、イタリアであるとか、西ドイツであるとか、オランダであるとかいうような国々の処理方法なども参考にせられますか。そうしてそれらの国となるべくなら同様な扱いをしたいという気持ちがありますかどうか、その点をお伺いします。
○細迫委員 入国管理行政についてお尋ねをしたいと思います。 国交未回復の国からの入国許可申請について、これを許可するかいなかという処理をするにあたっては何らかの基準を持っておられると思います。たとえば要人であれば、その警備の態勢がとれるかとれないかとか、あるいはいわゆる政治活動を使嗾するおそれもないとかいうようなことが判断の基準になるのではないかと想像するのでありますが、何らかの基準というものをお
○細迫兼光君 私は、日本社会党を代表いたしまして、賀屋法務大臣に対する不信任案にわれわれがなぜ賛成するかの理由を明らかにしたいと思うものであります。(拍手) 賀屋法務大臣は、学校を出てから直ちに大蔵省に入り、累進いたしまして東條内閣の大蔵大臣に就任したのであります。その結果、戦争責任を問われまして、気の毒に、公職追放の生活を長らく送られました。釈放後、生まれかわって、新しく国民のために尽くしたいという
○細迫委員 私は、暴力団征伐についての当局の考え方が全然方角違いだと思う。法律、罰則を強化することによって暴力団を根絶しよう、こういう考え方に立っておるようでございますけれども、そうではなくて、私は、暴力団事件について、これを絶滅するためには、これを容赦なく検挙する、徹底的にその背後関係、命令関係等を追及してこれを処罰するという警察、検察活動の強化ということが有効な方法である、かように考えておるのであります
○細迫委員 明確な大臣からの言明が得られないことをまことに残念に思います。この法律は過去の実績が示しておりますように、その大半は労働争議や農民連動に派生した事件に多く適用せられておるのであります。暴力団に対する国民の憎しみを利用して、この羊頭を掲げて労働運動弾圧という狗肉を売ろうというまことに羊頭狗肉の改正案であると言わなければならぬ。いやしくも賀屋興宣ともあろう人がそういう羊頭狗肉の手段を弄するということはきわめて
○細迫委員 法務大臣に御質問をいたします。 この改正法律案の趣旨の御説明によりますれば、また過日から行なわれました質疑応答の経過に徴しますれば、この改正はもっぱらいわゆる暴力団なるものの根絶のためにこの法律の改正を必要とするという御趣旨であります。これは法制定の経過に顧みましても明らかなことでありまして、この制定にあたって江木翼司法大臣は、この法律は決して労働組合とか農民組合とか水平運動とかには適用
○細迫委員 さっき言いましたように、まだ裁判中の事件でありますから、干渉にわたるようなところまでまいることをやめまして、中断をいたしますが、安西証人、お医者さんは、幸いにまだかくしゃくとしてお医者の業務に従事しておる、まだしっかりした能力を持った人であります。それが、私は法廷に出たことはないと言うておる。それで裁判記録上安西証人がこうした証言をしたということが出ておれば、それはかえ玉に違いないということを
○細迫委員 この事件はなお再審申し立ての過程にありますので、裁判に介入するようなところまでいきたくないと思いますから、中断をいたしておきますが、いまの検察官のあり方に対する間違いを防止する方法の一つとして、検事、警察が職権で捜査する過程において集めた証拠、これを全部残りなく公判に提出するというように刑事訴訟法を改めるということも、一つのこういう悪弊が除去せられる手段ではないかと私は思うのでありますが
○細迫委員 刑事局長にお尋ねをいたします。 私が取り上げたいと思っていることは、本人は山口県豊浦郡豊田町加藤新一氏という人に関することでありますが、これが二十三歳のときに殺人強盗罪によって無期懲役の判決を受け、最近出獄をして出てきておる。これが終始吉田事件と同じように無罪を主張し続けてきておるのであります。最近再審の申し立てをいたしまして、これが広島高等裁判所に係属しておる。去る三月二十四日、この
○細迫委員 御説明によれば、いわば行政区域、行政地区の変更に伴う改正だ、こういうふうに聞こえるのでありますが、何か実質的な利便の考慮というものが必ずや払われたであろうと思うのであります。あるいはこまかく言えば、富士吉田へ行くよりも鰍沢へ行くほうが便利だ、バスの回数が多いとかいうようなことかなんかが必ずや合理的であったに違いない。そういう事情がこのたびいかに変化があったかということが実質的な問題だと思
○細迫委員 私は、この下級裁判所に関する一部改正案の中身についてきょうはいろいろお尋ねをいたしたいと思います。 この唯一の中身を形成しておるのは山梨県の富士ヶ嶺の管轄移転の問題であります。この富士ヶ嶺地区というものは元来山梨県の地域に属しております。しかるにこれが県境を越境しまして従来静岡県の鰍沢簡易裁判所の管轄に属しておる。これは県境を越境して管轄がきめられておることは、よほど異例なことであります
○細迫委員 いろいろ御説明がありましたけれども、私は法の立法の趣旨、目的からいうて「其」は必要ない、つまり、範囲は、財物の性格を限定する必要はないという意見を撤回する考えはありません。 問題を変えまして、よく読んでいないのだが、二百二十九条ですか、罪にするという条項がありましたね。これはこの改正案に入っているんですね。身のしろ金目的の誘拐でないものにかかっているのでしょう、この親告罪にするのは。私
○細迫委員 そもそもこの改正案を考え出された趣旨から申しまして、別に「其」をつける必要はないと私は思うのです。広くなったってかまわない。つまり、こういう悪質な犯罪を警戒する、あるいは警戒心を与えるという目標なんですから、いやしくも近親者の憂慮に乗じて金品を略取しようとする行為を重く罰するということで考え出された趣旨の目的は達するのじゃないかと思うのですよ。別に「其」と限定しなくても、その趣旨は十分達
○細迫委員 私の質問は修正の提案でもあるわけで、ぜひひとつ与党の委員諸君に多数聞いてもらいたいのですから、頭数をもう少しそろえてもらいたいと思います。 局長にお尋ねをいたしますが、きのうも大竹委員から御質問が出ておったことに関連するんですが、「其財物」ですね、財物に対して「其」という定冠詞をつける必要があるんでしょうか。どの財物だってかまわないんじゃないでしょうか。「其」という定冠詞をつけたやむを
○細迫委員 非常に安易な方法をとられておると思うのです。実害を損害賠償する、補償するという考えにこれは立脚しなければならぬと思うのです。事実この改正案によりましても、判決が公布の日以後であれば、その拘禁せられた期間が三十八年であろうと三十七年であろうと適用を受けるわけですね。そういう者は三十八年、三十七年の分の補償を得られるが、事件が早く進捗して判決が施行前であった者は、同じ期間において損害を受けても
○細迫委員 大臣にお伺いしますが、この改正法律案の理由となり根拠となったであろう労働賃金であるとか、あるいは物価であるとかいうものについて、御提出になりました資料によれば、もうすでに昭和三十八年には今日の程度に達しておるということがうかがえるのであります。おそらくはこの三十八年度を根拠に立案せられたものだと察せられるのであります。そうすれば、事はこの施行期日に関するのでありますが、「公布の日から」ということになっておりますが
○細迫委員 その御観察は少し甘いと思うのであります。たとえば、朴政権になりましてからでも、韓国内におけるいわゆる統一論者に対する非常な断圧、たとえば民族日報社長の処刑というように、統一論を断圧しておるということに特徴があらわれておりますが、そういうお見方は甘いと私は思っておるのであります。私の見るところでは、三十八度線がこういう緊張状態にある。しかるに、日韓会談いまだ成立せざる現在においても、日本の
○細迫委員 五月十一日から一週間にわたって韓国全域で合同の特殊訓練が行なわれ、警察官まで動員せられておる、それから、新兵の訓練所が四カ所も増設せられ、三十万人の追加養成が急がれておる、また、五月に入って三十八度線の東西両岸において魚雷艇や上陸用舟艇などが境界をしきりに侵犯して挑発行為が行なわれておるというようなことが伝わっておるのであります。また、最高会議は徴発法令を制定して万一の場合に用意しておるというようなことがありますし
○細迫委員 最近朝鮮の三十八度線がものものしく緊張しておるという情報を聞くのであります。これは、たとえば五月十七日アメリカ軍のヘリコプターが三十八度線を越境しまして北朝鮮に強制着陸させられたというようなところにその特徴が見えるのでありますが、そういう三十八度線緊張の状況について、これは警戒すべき状況だと思いますが、アジア局方面に情報が収集せられておりまするならば、この点についてお漏らしを願いたいと思
○細迫兼光君(続) 石炭の国有化は、もはや資本主義国におきましても実現の段階にきておるのであります。御承知のとおり、イギリスにおきましては労働党政権によりましてこれが実現し、保守党におきましてもこれをあえて変更しようとしていないのであります。あるいはフランスにおきましてはすでに公社化されております。キリスト教民主党の指導下にあるイタリアでさえ、最近電力国有化法を国会に提出するという、こういう良識さを
○細迫兼光君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました石炭関係の法案中、石炭鉱業合理化臨時措置法の一部改正案に対しては反対、その他の法案に対しましては賛成の討論を行なおうとするものであります。(拍手) 御承知のように、この石炭鉱業合理化法は、昭和三十年の国会で成立したものでありまして、以来八年を経過しております。しかるにこの八年間、石炭鉱業は合理化どころか重大な危機に直面し、大
○細迫委員 お尋ねしたい問題はただ一つでありまして、斎藤さんに御意見を伺いたいと思います。 問題は、原子力潜水艦がわが国に寄港を要求しておるその必要性であります。このことはすでに穗積委員から林先生にお尋ねをしましてお答えがありました。しかるに、重ねてお尋ねしようと思いますのは、斎藤さんの初めの御説明におきまして、ノーチラスは姿を隠す必要があるのだ、所在を秘匿する必要があるのだ、敵の目の前に姿をあらわすばかはいないというようなお
○細迫委員 ただいま穗積委員と大臣との質疑応答を聞いておりますと、中国に対するプラント輸出延べ払いの問題について前向き前向きと口ではおっしゃいますけれども、どうも足が重い感じを受けるのです。ところで、一方韓国に対してはどしどしプラント輸出延べ払いの話でもって物が行っておる。また、これの準備行動と言ってもいいのですが、韓国から技術者養成ということで韓国の青年をこちらに呼び寄せて養成しておる事実がたくさんあります
○細迫委員 これは炭鉱一般のことですが、監督官を寄せつけたがらないのですね。これは一般の傾向としてお認めになると思うのですが、あらゆる手段を講じて、はなはだしきに至っては、見てもらいたくないところはばらしてしまうというようなことすらも、小さい炭鉱なんかには行なわれておる。将来、監督官を忌避するというような炭鉱側の工作に対して、十分現地を調査するということについて、より強硬な慎重な方針が必要だと思うのですが
○細迫委員 御調査の結果もそこに及んでおると思いますが、あそこの雇用関係ですが、下請組夫が非常に多いのです。大浜の社長は大倉の労務関係を経上ってきた人でありまして、その経営の基本方針というものが労組ぶっつぶしにあるのです。これは先年大浜が閉鎖したときに全員解雇しまして、再採用という形で新しい鉱員を組織したのでありますが、その際組合活動者は全部採用しないということによって、彼が豪語しておりますように、
○細迫委員 いまの御報告に関してちょっとお尋ねしたいのですが、大浜炭鉱の隣に本山炭鉱というのがあります。この本山炭鉱はすでに閉山をしておる。したがって、坑道には水が充満しておるのであります。しろうと考えによれば、水圧関係に何らかの変化があるだろうということが予想せられます。現に本山炭鉱労働組合の幹部と地方選挙の当時話したのでありますが、大浜炭鉱あぶないぞということが言われておりました。この本山炭鉱閉鎖
○細迫委員 バーガー大使が朴最高会議議長に対しましていろんな圧力をかけておることは明らかな事実であります。おそらく、金鍾泌氏の国外旅行なども、バーガー大使あたりのかばい切れないあげくの果てに持ち出した忠告に基づいた行動だと思うのです。交渉のことでありますから、韓国に対しての圧力と同時に、日本側に対しての圧力も当然何らかの形において行なわれておると私は察しております。 それはそれといたしまして、さきの
○細迫委員 的確な御答弁を得たわけではありませんが、依然として従来の態度で続けていかれる御趣旨であると受け取るほかはありませんが、まことにこれは日本の国にとりまして不利益なことであると思うのです。私が考えておることは、さっき申し上げましたように、わが方に弱みなし、何も妥結を急がねばならぬ弱点はない、かように思っておる立場から見ますれば、何ら急がねばならぬ理由はわが国としてはない。しかるに、異常な熱意
○細迫委員 私は外務大臣に日韓問題についてやや基本に触れる問題を質問したいと思います。 私どもは、御承知のように、日韓会談は即時中止することが最上策であると考えておるのであります。しかし、やられるにしても進められるにしても、実に見ておれない気持がするのであります。まず、相手方と交渉する、折衝するという場合一番大切なことは、相手方の立場、わが方の立場、もっとはっきり言えば、お互いの強み弱み、これを分析